多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
4月1日は新年度の初めだが、「エイプリル・フール」でもある。
最近は余り話題にならなくなった行事だが、「人を傷つけない」とのルールがあるようだ。
高尚な洒落やユーモアがないと、嘘を作るのにも苦労するってことか。
起源に諸説あって断定出来ないが、「春の到来を祝う祭りの名残り」と言う、海外の民俗学的な分析が1番耳ざわりが良い。
3月23日に我が家は春の到来を祝った。
朝、聞き覚えのある鳥の鳴き声がして、駆けつけて見ると、ツバメが1羽電線に停まって鳴いている。
「よし、今年も帰って来たか」と、早速猫よけのネットを張って歓迎会を開いた。✌️
いまだにツバメは巣に入らず、電線に留まって後発の仲間を待っている。律儀である。
雪割草、福寿草、梅、サンシュユ、レンギョウと咲き、桜がしんがりを努めて一陽来復だが、異常気象も有ってか流れがスムーズではない。
今年は桜の開花が早いと予想されていたが、そうでもなく、「咲いたー」と喜んだら、真冬並みの寒さが来て、一度は片付けたダウンを着た。
流石に10度の差は、『寒の戻り』『花冷え』のわくをはみ出す
桜の代表はソメイヨシノだが、全体では約600種ある。
河津桜、彼岸桜、山桜、寒緋桜、鬱金桜と、名の通った種類の他に、『十月桜』『冬桜』なんてのが有り、
今は1年を通して桜を楽しめてしまう。
近い将来にはバラと同じような、『四季咲き桜』が登場するかも知れない。
何によって春の到来を感ずるかは、地域差や個人的な趣味による。
場所によってだが、ハブに噛まれたとのニュースが流れると、春の到来を意識するらしい。
これを「スプリング・ハブ・カム」と言う。
最後は落語好きらしく、高尚な洒落とユウモアの効いた嘘で、閉めさせて頂いた。