多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
7月27日は『スイカの日』である。
なぜこの日?。大いなる疑問である。
スイカの縞模様を綱に見立てて、「夏の綱」とする。
「な(7)つのつ(2)な(7)」で、7月27日になるらしい。
スイカ大好きな私だが、この発想には距離をおきたい。
ところで、その縞模様がなぜスイカにあるかご存知ですか?。
スイカの原産地はアフリカだが、サバンナ上空を飛ぶ鳥が、スイカを発見し易いようにである。
鳥に一生懸命食べてもらい、その種を遠くに運ばせるためのスイカの知恵である。
この説を知人に紹介したら、「有りえない‼️」と信じてもらえなかった。
私は食べる物に好き嫌いがなく、その結果舌が未発達(友人達の評価)で、美味しいか否かの判定が苦手である。が、それで困ることは殆どない。
ところがスイカに限っては、「美味い」の判定に自信がある。
子供の頃に自家栽培の、完熟した美味いスイカを食べていた経験が、記憶として刷り込まれているからだろう。
美味しいスイカの見分け方に、「縞模様の濃い物」説がある。
柿でも林檎でも、鳥達は甘くて美味しい方を選ぶ能力を持っている。濃い縞模様を目掛けて飛び降りてくる、鳥の知恵を人間は借りているとも言える。
小さい頃、半分に切ったスイカを独り占めして、スプーンで食べるのが夢であった。
ところが我が家でスイカ栽培を始めたら、隣りの部屋にスイカがゴロゴロしている。
「半分とは言わず丸ごといくつ食べても良い」と、親父の許可は出たが、スイカ好きにも限度はある。♂️
泥棒の少ない長野県(昔しは玄関に鍵を掛けなかった)だが、スイカは時々盗まれた。「食べる分だけを持って行けば良いものを、他のスイカを鎌で傷を付けて、遊ぶやつがいる」と、親父は嘆いていた。
私は40年以上郵便配達を生業として生きたが、今とは違いおおらかな時代で、様々な武勇伝を残している。
ある夏の暑い日、配達を終えたが帰局せず、商店街の八百屋さんで冷えたスイカと包丁を調達し、近くのマンションの屋上で、友人とスイカを食べたことがあった。✌️
炎天下で働いた後のスイカの味は格別で、一生忘れないものとなっている。
一緒にスイカを食べた友人は、その後偉くなって転勤したが、私は定年まで平職員として、そのマンションの周りをうろうろして過ごした。
その友人とは現在も仲良く付き合っているが、スイカは腎臓にも、人間関係にも良いようだ。