お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
人生は結構うまくできていて、トータルで「幸、不幸は半分ずつ」と言う人がいる。
そんなに単純では無いと思うが、「良い時もありゃ、悪い時もあるさ」って思えれば、絶望も慢心も薄くなる。そんな言葉では割り切れない程の苦悩が、この世に存在することも承知している。
そんな中にあって、どんなに時間がかかってもやがては立ち上がって、生きて行かなければならないのも現実である。そして、どう生きたとしても、一度はこの世と離れなくてならない。
こんな身には、観智院先代住職土屋光道上人の教え、
「死ぬまで元気、死んでも元気」
は、灯台の灯となる。幸福が不幸の原因となることもあるし、その逆もある。
私事の例えだが、田舎に家を建てて喜んで、そこで大怪我をした。脊椎損傷に怯えながら、病室の天井と人生について、2ヶ月間にらめっこした。その経験は確実に活きて、人生のターニングポイントとなった。
幸→不幸→幸、の図式だ。
「困難の後に、喜びが待っている。」、とも。
楽天的過ぎるだろうか?
「若い時の苦労は買ってでもしろ」と、よく聞かされた。ずいぶん買った気はするのだか、まだ支払いがすんでいない。
人は、「自分のためにい生きる」、だけではなさそうだ。