多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
5月8日、新型コロナウィルス感染症が、感染症法の第2類から第5類に指定変更となった。
私には時期尚早と思える。
毎日発表されていた感染者数も、新法では週1回となるようだが不便だ。
多聞院は念仏会、お寺の漫画図書館、落語会、和楽器の練習会等で人が集まる。
クラスターが発生しないように、正確な情報に基づき開催内容を決める必要がある。
法律が切り換わる直前の5月5日に、濃厚接触者となった。
私は高齢の上に、泌尿器系に持病が有るので、感染したら危ないと平素から気をつけて生活していた。
いよいよ来たかと思いつつ、自分も感染していることを前提に、生活を組み立てた。
お寺の出仕は休ませて頂き、免疫力アップのため、
毎日高い栄養ドリンクを飲み(効果は多分思い込み)、家族3人別食にして、可能な限り接触を避ける。
タオルその他を別々にし、アルコールで荒れるほどの手洗いにうがい。
入浴も1週間我慢した。♂️
神経がピリピリしているので、喉が少し痛いだけで、ちょっと身体がだるいだけで、「来たー」となる。
昔しの出来事がよみがえる。
第2腰椎破裂骨折で入院して、絶対安静になった。
ドクターから、「下半身に痺れを感じたら直ぐ知らせるように」と告げられ、1ヶ月半ほと天井を見つめたままの、ビクビクした日を送った。
「痺れたら脊椎損傷」が強く脳裏にあるので、足の指先まで神経が過敏となり、窓からの風さえも痺れと錯覚するしまつ。
現在は濃厚接触者に行動制限は無いと聞いたが、外出は必要最小限にして、お勤めの他は好きな落語と演歌をお供に、お籠りの生活をおくった。
特に古典落語『お菊の皿』は、腹を抱えて笑うほど面白く、緊張感を和らげてくれてた。
元は上方落語だが、江戸には二代目桂三木助から六代目三遊亭圓生に伝わっている。
怪談は枕の部分だけで、あとは滑稽噺である。
皆さんも是非一度聴いて見て下さい。面白いです。
幸いコロナ感染症としとの発症はなかったが、政治・行政の方針は別にして、「自分の命は自分で守る」が重要と、認識を新たにした。