多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
本年は年明けから、能登半島地震、念仏道友の死、友人の病気と、暗いニュースが続いている。
元日の夕方、家族に請われて近くの神社へ、運転手として初詣に行った。
1月12日(第2金曜日)は、今年最初の『老僧と若僧の念仏会』の日であった。
念仏会の一環として、『能登半島地震被災地支援募金活動』を行うことが、前日のスタッフミーティングで決まる。
多聞院の周りは会社が多いので、朝の出勤時間帯(8時→9時)と昼休み(12時→13時)の2回、通行の皆様に募金をお願することにする。
朝8時から前夜に製作した看板をたて、住職と2人で募金活動を開始した。
浄土宗多聞院の僧侶であること、義援金は日本赤十字社石川県支部に本日中に送金する旨を明らかにしつつ、会社に向かう人々に募金をお願いする。
「寒い中ご苦労様、お願いしますね」とのお声に、涙がこぼれそうになる。
「小さいお寺の皆さんに託す方が、確実に届く気がするので」と、喜捨箱に義援金を入れてくれる若者がいる。
私の前を普通に通り過ぎ、かなり先から戻ってくれた人もいて、頭の下がる思いである。
お昼の部は仲間が増え、4人で念仏会が始まる直前まで、募金活動を行った。
13時に少し遅れて定例の念仏会が始まる。
冒頭の導師挨拶の中で、能登半島地震や世界各地の戦争による全ての物故者と、逝去された道友への念仏回向を提案させて頂いた。
また法要の中で、当日行われる道友の手術成功と術後の経過良好を、参加者全員で阿弥陀様に祈願申し上げた。
念仏会終了後直ちに義援金を集計して、浜松町駅ゆうちょ銀行の窓口から、日本赤十字社石川県支部に、51301円の浄財を送金した。
ご協力頂きました皆さま、心から感謝申し上げます。
南無阿弥陀仏
念仏会参加者一同