多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
私が使っている車は変わっていて、「今日は何々の日」と、朝一にどうでも良いことを言う。
6月26日、朝車で法務先に向かうとしたら、今日は「雷記念日」と言う。
6月26日が何故「雷記念日」か、皆さんご存じでしょうか?。
車が余計なことを言うので、その後、「何でだー、何でだー」と気になって、安全運転が危うくなった。
後で調べたら、何と「菅原道真の怨霊」と関係していた。
930年6月26日、平安京で雨乞いの相談中に、清涼殿に落雷が有り、藤原清貴と平希世が死んだ。
落雷は太宰府に左遷された、管原道真のたたりが原因とされ、その後管原道真は雷神(天神)として、祀られる事になったと言う。
年間365日、ほぼ何かの記念日になっていて、8月8日などは25種の記念日が重なっている。
ユニークな記念日を幾つか紹介します。
「左遷の日」「玉の輿の日」「ライバルが手を結ぶ日」「妊娠の日」「天使のささやきの日」「ザリガニの日」「骨盤の日」「ムダ毛なしの日」「お寝坊の日」「初恋の日」などなど。
私の誕生日、2月17日は「天使のささやきの日」だが、、、まあいいか。♂️
由来について、イメージし辛い記念日が多い中、最後の「初恋の日」10月30日は、何となく想像が出来た。
長野県小諸市の懐古園(小諸城)の近くに中棚温泉がある。千曲川を見下ろす風情のある温泉で、島崎藤村が小諸に在した時、足繁く通ったと言う。
私も大好きな温泉の一つである。
藤村の詩『初恋』の一節、「まだあげ初めし前髪の林檎のもと見えしとき、、、」から時期によるのだが、林檎を湯船に浮かべて「初恋りんご風呂」としている。
薄紅の秋の実を、与えてはくれはしなかったが、私の初恋の人は今も健在である。
藤村は明治29年10月30日、『初恋』を文学館に発表している。
その中棚温泉の宿主が『初恋の日』を制定し、記念日協会に申請して承認されたようだ。
今年は春から桔梗の栽培に丹精を込めた。
昨年の結果を反省して、一株の本数を減らし、倒れないようにネットを張り、アブラ虫の消毒もした。
今通りすがりの人々が、足を止めて眺める程に、咲き誇っている。
6月26日 蕾が「ポーン」と鳴って
『桔梗記念日』