FB内に『山野草・雑木・雑談を楽しむコミ』があり、私もメンバーの1人である。
会員から投稿される花木の写真に、「この子の名前を教えて下さい」と、添えられていることが多い。
「これは何という花?」って、人はどうして気になるのでしょうかね。私もですが。
地球上に花が登場したのは、約1億2500年前と言われている。繁殖の都合で葉が分化して、花が形成されたようだ。
500万年前に出現した人類は、いつ頃から「今年も綺麗に咲いたね」と、花を意識し出したのでしょうか。
人類史上初めてお墓に供花し、亡き人を偲んだのはネアンデルター人(40万年前ー4万年前)で、花の種類も、ムスカリ、矢車草、ノコギリ草他と判明している。
「お前の好きだった矢車草を摘んできたからね」とは、言っていなかったでしょうね。
私は高校時代農業科に在籍していて、科目の1つに「草花」が有った。
実習では実際に花を育てるので、勉強嫌いの私には最適な環境だが、残念ながら教室での授業もある。
試験の問題には、「シクラメンの花の形を3つ書け」、何てのが出たりする。
年末、花屋さんの店頭に沢山のシクラメンが並ぶ。
「これは、パーシカム咲き、これは、ロココ咲き、、」と、昔取った杵柄かで判るのだが、「シクラメンの季節か。綺麗だ‼️」で、十分な気もする。
結局高校時代の試験は、花の種類を利用して私達の記憶力を測定し、クラス内の優劣を付けたに過ぎなかった。かもです。
人間は不思議な生き物である。
次から次へと新種の花を生みだして、分類し、命名し、知的な満足度に繋げる。
先日知人が、「私は花好きで、花によって癒されることが多い」と、話してくれた。
活花をやる、花も育てる、リボンで花も作る私は、世間的な物差しで測ると「花好きな人」になるのだろう。
でも、「花のどこが好きなのか?」が、実は良く分かっておらず、花に癒される感覚も無い。
芭蕉さんは、「よく見れば なずな花咲く 垣根かな」と、大藤の下でひっそり咲いている『なずな』に、癒されているようだ。