<ワンス アポンナタイム イン昭和>
お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
「やはりメルトダウンでした」と5年も経ってから言う。「メルトダウンの解釈も一様 ではないので」とも。にわかには信じ難い。ゴミ処理に何万年もかかる、エネルギーの利用は危ない。私が小学生の頃、学校はまきストーブだった。周りを柵で囲い弁当箱をつるして温めていた。4切れのお餅がとけて、一つになっていたこともある。まきはマッチからでは燃え上がらないので、細かい枯れ枝や葉が必要となる。その準備は生徒達の宿題である。晩秋の日曜日、上級生に連れられて山に入る。 「松葉拾い」とよばれた。縄を20センチ位の間隔で、線路のように2本置く。枯れ枝を枕木のように渡す。そこに集めた松葉や広葉の枯葉を置き、のり巻きのように巻いてしばる。学校に持寄る数は学年別に決まっている。作り終えたら親から貰ったおにぎりをほうばり、山は子供達の解放区となる。文明を逆流させることは出来ないが、もっと穏やかな進みでよくないか。縄文文化と一口でいっても、約八千年の時間の流れがある。
いまだにパソコンをオンに出来ない、老僧の懐古主義では決してない。ないつもりである。