多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です
「光陰矢の如し」と言うが、それにしても時の流れは速い。年が明けて福寿草に見入っていたら、もう菊花の季節になってしまった。
菊は短日植物だから、日照時間が短くなると開花の準備を始める。
「それなら陽を遮断して、秋が来たぞーって菊を騙し、早く咲かせるか‼️」ってことを考える。
遮光栽培と言う。
「よし、秋がくるぞー」と花芽を準備をしていたら、何らかの理由で陽が射す。「あれ秋じゃねえじゃん」となり、準備されていた花芽は葉に近い物に変化して開花に至らない。これを柳芽と言う。
農業高校を優秀な成績で(?)卒業すると、忘れませんなー、この歳になっても。
そもそも時期がくればちゃんと咲くのだから、待てば良いのですよ。
この逆を考えている人たちがいる。
鏡を宇宙に沢山設置し、夜の部分に光を反射させて、ずっと昼間にしてしまう。実験に成功した国があるらしいですよ。
電気の量が半減して、絶大な経済的効果をもたらすと言う。
夜が無くなる。
妄想家の私としては、実に興味をそそられる変化である。
私の母校がある信州臼田町は「星の町」と呼ばれている。
秋から冬にかけて澄んだ空気の中に、まさに降るような満天の星空が広がる。
「あ、流れ星だ。消える前に、流れ星が消えませんように‼️と、願いをかけてみよう」
自作の洒落も、夜がなくなったらもう受けない。
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは
少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」
清少納言も真っ青だ。
もうこんな歌も歌えない
夜空観て都会 住みついた街で
老いてゆく母に 泣き泣き書く手紙
吉幾三 母さんへ より
臨終時の部屋が暗いので、窓等の解放を希望し「もっと光を」と言ったのはゲーテだが、「もっと暗闇を」に変わるかも知れない。

















