お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
私はカラオケ大好き人間である。カラオケは断然一人が良い。素人さんの歌を三番まで辛抱強く聴くよりは、自己に陶酔しつつ、一人で歌い続ける方が心地よい。最高記録は4時間。採点中以外はほぼ間断なく、立ったままで歌い続けた。作詞家、作曲家に敬意をはらって、座っては歌わない事にしている。カラオケは遊びではなく芸術、とさえ考えている。例えば石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、時間にして3分41秒。北へ北へと流れてゆく日本人特有の情緒を、「ああ、、、」の二文字で表現し尽くすのである。或いはさだまさしの「無縁坂」、余りの感情移入で最後まで歌いきれたことがない。これだけ構えても高得点が出ないのは、芸術ゆえの苦しみに違いない。ちなみに私は舟木一夫の崇拝者で、中学生時代からぶれていない。数多いヒット曲の中で、「高原のお嬢さん」は日本歌謡曲史上における最高傑作と考えている。「舟木一夫って誰だ?」、の声の前にペンを置こう。