多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
新型コロナウィル感染症が落ち着いたようなので、久しぶりに独りカラオケに行ってみた。
散歩中に出会った曲、「みちゆき博多発」(石川さゆり)の「おはこ入り」が狙い。
私はカラオケの時に変な拘りがあって、久保浩の「霧の中の少女」を必ず最初に歌う。変でしょう。
歌い込んだ曲なのに、久しぶり過ぎてか音程は外ずれ高音が出ない。
高校時代に全校生徒の前で、舟木一夫を歌ったあの自信が、音を立てて崩れ落ちた。♂️
詳しくは知らないが、老化によって声帯も弱くなるようだ。最近法務でも時々発声が危うくなったりする。
近頃は採点方法も進化していて、歌う曲の平均点、東京の順位、全国の順位が出たりする。
私が歌う曲は当然マイナーなので、歌う方は少ないが総てが平均点に達しなかった。
それならと、昔しから90点以上は固い、青春歌謡を繰り出したが惨めな結果である。
悔し涙を拭きつつ採点から撤退して、歌の王道である「楽しむ」に切り替えた。
「歌は世に連れ 世は歌に連れ」とは良く言ったもので、好きな曲や詩には思い出が重なっている。
私は歌によって条件反射のように、友人、場所、風景が蘇る。
3〜4分の間に72年間の人生が凝縮されると言っても良い。ちょっと考え過ぎかな。
「りんご村から」で父を想い、「無縁坂」で母を想い、「友を送る歌」で親友を想い、「高原のお嬢さん」では、、、内緒。
まだまだ沢山有るのだが、この位にしておこう。
先日巡り合った言葉である。
「自信を失った程、悲しい事はない、中略
そうして真の自信は、『総てを知った』時生ずる。」
よし初心に戻って発声法から鍛えてみるか。