多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
暖冬だった割に桜の開花は遅く、種々のイベント企画者はやきもきしたり、当てが外れた人達もいたことだろう。
少し横道にそれて、「やきもき」の語源だが、「気をもむ」が転じて方言化したとの説がある。
遅れた桜の開花に代わり、我が家のツバメたちの里帰りは、今までで一番早かった。
急いで猫、カラス対策をこうじて、歓迎の意を表した。
最初は一羽が電線に止まって、里帰りを知らせながら様子を見ていたが、1週間後、もう1羽が合流して巣に入った。
昨年は2度雛をかえしたが、今年は早く帰ったので、是非3回をと期待している。
「無理言うなよ」とツバメが泣きそうだが、ともあれ、今年も3ヶ月間ほど遊んでもらえそうだ。
毎週土曜日に、BSの「寅さん」を観るのを楽しみにしていた。
18時には夕食を済ませて、18:30分の開始時刻には、姿勢を正して謙虚に拝見する。
「スナック菓子を片手に、、」ってことも、時々はある。
4月6日は取り敢えずの最終回で、渥美清さんが隠れた後の制作版、「お帰り 寅さん」が放映され、懐かしい場面や、歴代のマドンナが登場した。
今まで同じシリーズを繰り返し観ていて飽きないのは、ドタバタの中に、郷愁と人情が散りばめられているからだろうか。
甥の満男が寅さんに、「人間は何で生きているのかな?」と尋ねる。
「渡世人にはそんな難しいことはわからねー」、
との答えを予想していると、
「産まれてきて良かったと思うためだよ」と、風天姿の寅さんが真剣に答える。
さて、皆さんなら何と答えるでしょうか?。
私はその時
青春時代に出会った、「淮南子」出典の言葉である、「生は奇なり、死は帰なり」を、懐かしく思い出していた。
どうぞ桜吹雪の中で呟いて見て下さい。