多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です
5月10日は朝5時に目が覚めた。
この歳になると目覚まし時計は、押さえとしてセットするだけで、膀胱がその役割をしっかり代行してくれる。
しばらくラジオを聴いていると、母に関する話題がやけに多い。
「そうか、今日は5月の第二日曜日で母の日か」と気がついたが、特別何かをするあてもない。
私が母にあげた最後のプレゼントは鮮明に記憶している。
今を去ること59年前の6月21日、病弱の母に買った、当時としては高価な沢山のバナナである。
母はその翌日に亡くなったので、バナナを食べてくれたかどうかは不明である。
本日15日封切りの映画、「ママと神さまとシルヴィ・バルタン」は、「内反足で一生歩くことは出来ないだろ」と医者から宣告された我が子を、「歩かせてやる」とシルヴィ・バルタンの歌に励まされながら、奮闘して奇跡を起こす、逞しい母親の実話である。
その中で語られる、「神さまは同時に存在出来ないので母親を創造した」は、仏教の僧侶の私としても色々考えさせられる重い言葉である。
小学生の頃だったと思うが、農作業で疲れた母がうたた寝していて、「まさか死んでいるのでは」と心配になり、揺り起こして確認したことがあった。
多くの皆さんが経験することのようで、森昌子さんの歌「おかあさん」にも同じ歌詞がある。
びっくりしたでしょ おかあさん
思わず起こしてしまったの
二度とその目があかないようで
寝顔をみてたら泣けたのよ
優しく笑った顔をみて
安心しました おかあさん
以下略
母の日の贈り物を、直接には手渡せない人も多いことでしょう。
でも、母から引き継いだその命を、しっかり生き抜いたら、何物にも代え難い贈り物になると思います。













