多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です
2、3日前にあった中央線での出来事である。
座席に座る時、左隣の女性に私の頭陀袋が軽くあたった。少し嫌そうな態度を感じたので、「すいません」と謝り身体を心持ち縮めて座っていた。
女性は操作しているスマホの右腕が、私の側に落ちないように左手で押さえている。偉い。
最近電車内の乗客の8割方はスマホを操作している。時間の有効活用か、あるいは静かな沈黙状態に弱いのか、いずれにしても他人に迷惑をかけなければ個人の好き好きでいい。
スマホを眼に近づければ、自然に両肘を張るようになる。窮屈を感じた人が、隣りを睨んでいる姿を時々眼にする。
さてと隣りの女性客だが、スマホを止めて腕組みをしながら眠りについた。当然右肘が私のエリアに侵入してくる。あれ、偉く無い。
腕組みをしながら、思い切り股を広げて座るのは、男性陣に多い仕草動作であるようだ。
なぜ人は腕組みをするのか?、流行のAIに聞いてみると、
「心理的な警戒、拒絶(自分を守る)、または集中、思考(身体を安定させるためのサイン」と出た。
他には、隠し事や動揺を隠そうとする時、威圧感、優位性を表す時、深く考えている時の仕草と、まあ何と多義にわたることか。
大昔のことだが茶道教室に通っていた時に、「諸澤さん、茶室で腕組みは駄目です」と強く注意されたことがあった。
このケースは、亭主の手前を学ぶことに集中して、無意識に出た動作であろう。
今回も最後は落語の小噺で、明るく笑って終わりましょう。
女:「腕を組んでもいいですか?」
男:「もちろんですよ」
男は胸を高鳴らせて待っているが、一向に女性の腕がこない。しびれをきらして女性を見ると、独りで腕組みをしていた。
皆さん素晴らしい連休をお過ごしください。













