多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
場所によってだが、本日8月15日はお盆の真っ最中である。
帰ったご先祖様をもてなすための、盆踊り、花火大会どんど焼きなど、様々な行事が行われて、子供たちにとっても楽しい4日間である。
先日、多聞院念仏会の後の茶話会で、ある道友の方から、「お盆は、お釈迦さまの高弟の目蓮さんが、餓鬼道に堕ちている自分の母親を救い出すことが起源になっている。目蓮さんほどの人を産んで育てた人が、なぜ餓鬼道に堕ちたのだろうか?」との疑問が出された。
私は、「人様の子を、我が子と同じように可愛がらなかった罪による」と定説を述べが、自分の子と他人の子を同じように可愛がるのは、かなり難しいことだ。
本日は終戦記念日でもある。
私の父は沖縄戦の経験者で、「どんなことが有っても、戦争は絶対に駄目だ」が口癖だった。
又、「戦争責任は天皇陛下や軍属だけでなく、国民一人ひとりにもある」とも言っていた。
戦争によって人生をめちゃくちゃにされた父が、なお自分にも戦争責任有りとするのは、如何なる理由なのか?。
戦争反対の声を上げなかったことを、お経に言う、『なすべき事をなさない罪』と捉えたのかも知れない。
今年は私の法務の都合で、13日の迎え火が難しくなった。1日早い12日の実施を提案したら、「僧侶が簡単にしきたりを変更して良いのですか?」と、家族会議で異議が出され、結果、私抜きで例年通り13日の夜行う事になった。