多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
最近の外出自粛に従い、自坊にも通わず自宅に籠もっているので、普段出来ないことに取り組んでいる。
先ず始めたのは朝夕の散歩。
家を出て、お念仏を称えながら、公園近くの自販機まで歩く。
コーヒーを買って、三本木榎の史跡公園で飲む。
敷地の真ん中に榎が一本在るだけの小さな公園で、隣家の牡丹が綺麗に咲いている。
最近の外出自粛に従い、自坊にも通わず自宅に籠もっているので、普段出来ないことに取り組んでいる。
先ず始めたのは朝夕の散歩。
家を出て、お念仏を称えながら、公園近くの自販機まで歩く。
コーヒーを買って、三本木榎の史跡公園で飲む。
敷地の真ん中に榎が一本在るだけの小さな公園で、隣家の牡丹が綺麗に咲いている。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」
一般的には、女性の美しさを表したとの位置付けだが、その理由に諸説あって分かりづらい。
「花の見方説」によると、芍薬は立って観る、牡丹は座って観る、百合は歩きながら観ると一番美しい。
となるが果たして?。
「花の見方説」によると、芍薬は立って観る、牡丹は座って観る、百合は歩きながら観ると一番美しい。
となるが果たして?。
そんなことを考えながら、小1時間牡丹の前を動かずにいて、肝心の散歩が疎かになる。
私は僧侶になる前、43年間郵便配達をしていた。
季節ごとに各家庭の花が楽しめて、その上給料まで貰える。私には理想的な仕事であった。
季節ごとに各家庭の花が楽しめて、その上給料まで貰える。私には理想的な仕事であった。
ガーデニング中の女性と、配達を忘れて話し込み、最後は「郵便屋さんも花、好きだねー。1株あげるわ」で、「ラッキー」ってことに。
頂いた鉢を倒さないように、未配の郵便物の間に挟んで、ゆっくり帰局する。
頂いた鉢を倒さないように、未配の郵便物の間に挟んで、ゆっくり帰局する。
又ある時は、玄関の活花で話題が沸騰して、「今年の正月花を活けてよ」、との注文を受ける。
(大成はしなかったが、池坊を少しかじっていた)
年賀状で大忙しの最中に、「注文の年賀状を届けて来まーす。」と、脱走する。
(大成はしなかったが、池坊を少しかじっていた)
年賀状で大忙しの最中に、「注文の年賀状を届けて来まーす。」と、脱走する。
1時間ほど正月準備の手伝いをして、お礼にお菓子を沢山頂き、そっと帰局する。
後日お客さまが同僚に、「これ諸ちゃんに活けてもらった」と漏らしたので、しっかり口止めをした。
後日お客さまが同僚に、「これ諸ちゃんに活けてもらった」と漏らしたので、しっかり口止めをした。
配達先で頂いた花を、局舎の屋上で育てたことがあった。
収集癖はエスカレートして、好きな花を自分でも買い求め、花壇はどんどん拡大する。
最後は管理職の神経を逆撫でしたようで、「片付けなさい」との指導を受けることに。
収集癖はエスカレートして、好きな花を自分でも買い求め、花壇はどんどん拡大する。
最後は管理職の神経を逆撫でしたようで、「片付けなさい」との指導を受けることに。
「植物を粗末にすると、酸欠になるよ!。」
「自分のお金で、職場を飾って悪いのかな?。
水は貰っていますが。」
と数ヶ月間押し問答した結果、「諸澤君、業務命令です。速やかに花を撤去しなさい」と、立会人付きの命令が出てた。
これを拒否すると、雇用を危くする大きな処分が出るので、再起を期して白旗を挙げる。
「自分のお金で、職場を飾って悪いのかな?。
水は貰っていますが。」
と数ヶ月間押し問答した結果、「諸澤君、業務命令です。速やかに花を撤去しなさい」と、立会人付きの命令が出てた。
これを拒否すると、雇用を危くする大きな処分が出るので、再起を期して白旗を挙げる。
私の花好きは血筋のようだ。
祖父は売る気も無いのに、広い畑にグラジョウラスを沢山栽培して、「グレおやじ」と村人から呼ばれた。
今私は600坪程の農地に、少しずつヤマツツジを植えながら、春、畑が真赤に染ることを夢みている。
果たしてヤマツツジの成長が、私の臨終に間に合うかどうか。
祖父は売る気も無いのに、広い畑にグラジョウラスを沢山栽培して、「グレおやじ」と村人から呼ばれた。
今私は600坪程の農地に、少しずつヤマツツジを植えながら、春、畑が真赤に染ることを夢みている。
果たしてヤマツツジの成長が、私の臨終に間に合うかどうか。
「願わくは ツツジのもとにて 春死なむ
そのさつきの 望月のころ」
そのさつきの 望月のころ」
西行さんからの借り物でーす。️