多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
6月22日は母の祥月命日であった。
近くの量販店で生花を沢山買い、貰い物だがスイカを供えて、追善供養のお勤めをした。
日常のお勤め内容と同じだが、何時もとは違う思いがよぎる。
2日前の20日に墓参のため、信州の佐久まで日帰りをした。
ぬかるんだ山道を、「転ばないように‼️」と娘からの指示を受けつつ、懸命に登って墓地に着いた。
大木の根の力により倒れかけていた墓石などを、親戚の皆さんが整備してくれて、明るい雰囲気の墓地に生まれ変わっていた。
私は年に3回「母の日」が在ると思っている。
5月の第2日曜日、母の祥月命日、お盆の3回だが、お盆を数えるのはその由来である、餓鬼道に墜ちた母を救う目連尊者の話しによる。
ここ数年は祥月命日に、「母からの手紙」を読んでいる。
今年は、「立派な人間になっておくれ!」の言葉が、持ち時間の少ないこの身に染みた。
「立派」は、弛まない努力を必要とする。
広辞苑では「立派」を
1、一派を立てること。2、美しいこと、見事なこと、優れていること。と説明する。
私には縁の浅い事柄ばかりだが、母の希望なので、晩節の目標にするしかない。
『美しいこと』なら心掛け次第で、一つ二つは実現の可能性も有ろう。
母親の横で見た景色は、歳を重ねる程に、美しさを増すようだ。
南無阿弥陀仏 至心合掌 龍譽正俊