多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
5月18日〜19日、増上寺光摂殿で開催された、「東京の中心で佛の名を呼ぶー第19回24時間不断念仏会」に参加した。
参加と言っても主催者側なので、皆さまがお念仏を称え易いように、会を運営するのも私の行のうち。
「24時間不断念仏会」とは、お念仏をリードする大木魚を、僧侶が1時間交代で24時間繋ぎ、参加者の皆さんは、それぞれの体調に合わせて、自由に出入りしていただく行である。
この念仏会の特長の一つは、国内外の寺院、道友の皆さまから配信を頂き、会場にいながら遠方の方々と、一緒にお念仏を称えられる点である。
今回は、ブラジル、ハワイ、ヨーロッパ、アメリカを始め、国内外28ヶ所から配信を頂いた。
休憩室ではお茶を飲みながら、20代の青年と昔しの青年(私のこと)が、仏教について、或いは人生について真剣に語りあった。
こんな機会に恵まれることも、この長時間念仏会の良さである。2、3時間の念仏会では難しい。
今年も多くの皆さまから、灯籠のご寄進を頂いた。
皆さまの願意には、『往生極楽』 、『先祖追善供養』、『能登半島地震早期復興』、『世界平和』他があり、結願法要で回向させて頂いた。
苦い経験がある。
10年前、京都清浄華院24時間不断念仏会で、仮眠が深すぎ、大木魚の交代に15分程遅れてしまった。
私は弟子になったばかりの新参者、迷惑かけた相手は兄弟子。生きた心地がしなかった。
それからは反省を活かして、「俺は寝ないぞー」と
仮眠を拒否して、頑固に徹夜を通している。
法然上人は毎日6万遍念仏を称えられたと言われている。
また、「念仏は一編でも往生できると信じつつ、一生涯勤めよ」との、お言葉を遺されている。
競技会ではないから、時間は一義では無いと思うが、
近い将来、歳をとり過ぎる前に、「老僧24時間不断念仏」を厳修しようと思っている。合掌