多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
本日、9月15日は『敬老の日』である。厳密には、「であった」である。
最近は連休を作り出すために、9月第3月曜日になって、今年は9月16日である。
私が長年関わった阿波踊りも、商店街の売上げ向上のためか、土日に変更されてしまった。
個人的にはあまり賛成出来ない傾向である。
最初に日を決める時、その目的が反映されているからである。
最近得た知識をおすそ分けします。
兵庫県野間谷村の村長門脇さんが、「老人を大切にし、お年寄りの知恵を借りて、明るい村作りをしよう」との趣旨で、昭和22年9月15日に「敬老会」を開催した。これが『敬老の日』の由来のようだ。
成人式が埼玉県蕨市で始まったことによく似ている。
振り返って自分の若いころに、「年寄りを大事しよう」の意識は、ほとんど無かった気がして、今更だが恥ずかしい。
私の義父は96歳で現在施設に入所している。
本人は自宅療養を希望しているが、老老介護の限界が容易に想像出来るので、我慢をして貰っている。
入所費用が高額で、両親の年金を全てあてているようだ。
私が同じ立場になった時、我家の経済力での施設所入は不可能で、娘の負担が今から気に気にかかる。
安心して老えることの出来る社会に、ならないものだろうかと、強く感ずる75歳の秋である。
最近電車内で席を譲られる機会が増えた。
マスクと帽子を着用していて、老人であることがなぜバレるのか不思議である。腰の曲がりと眉毛の白さが原因かも知れない。
戸惑いながらも、ご好意は有難くお受けすることにしているが、若い人から譲られた時は特別に嬉しい。
普段の習慣で思わず手を合わせてしまう。