多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
六代目桂文枝さんの創作落語に『友よ』がある。
落語だから笑えて当たり前なのだが、75歳になった2人が温泉宿で繰り広げる、ドタバタなやり取りが可笑しい。
ただ可笑しいだけではなく、笑の中に身につまされる人生の機微が、しっかりと散りばめられているのだ。
例えば、
「人間は75歳が別れ道だ。男はどんどん弱って行き、友達が減って行く。」
ちなみに私は今、75歳の真っ只中‼️。
「色々なことをやって、友達を作るべきだ。若い友達と付き合うが良い。年上は余計に寂しくなる」
「笑うことが大事で、人を笑わせることはもっと大事」、ってな調子で、
「歳をとって食欲は落ちたが、血圧は上がった」
と、小噺も沢山語られる。
2週間程まえに、前職場の友人達と中野で会食をした。
1人は2年ぶり、もう1人は5年ぶりで、2人とも私より20歳も若い。
「同じ釜の飯を食った仲」と言うのは、こんな関係を指すのかも知れない。
「少しでも明るく良い職場を」と、一緒に汗と涙を流した仲間は、生涯の友となっている。
時の経つのも忘れて、近況報告、昔しの職場と今との比較などなどを語り合った。
私の甘いもの好きを忘れないでいてくれて、2人ともお菓子の手土産を用意していてくれた。
「友情、バンザイ」