多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です
私は今77歳だが、
「歳をとると涙もろくなる」
は事実のようだ。生理的には涙の量が増えるわけで無く、涙道が老化により狭くなり、涙が出やすくなるらしい。
ただ、もらい泣きとなるとちょいと事情が違い、自身は悲しいわけでなく、他人の悲しみや涙に同調した結果である。
もう数ヶ月前になるが早朝のラジオ番組で、
「皆さんはどんな時にもらい泣きしますか?」
の特集を組んでいた。
私はラジオ依存性で昼でも夜でも、横になる時は必ずトラジスターラジオのイヤホンをつける。
私の好きな番組に、「AGTAmericans got talent」がある。
米NBCで放送されているオーディション番組だが、優勝者には賞金100万ドルとラスベガスのショーの出演権が与えられる。
歌、ダンス、マジック、コメディ等多様なジャンルが可能で、日本からも多くのパフォーマーが参加している。
番組の特徴の一つとして、パフォーマンスの前に審査員が、出演者に現在の生活や置かれている状況について尋ねることがある。
ガンにより余命宣告を受けてる人、人種差別で苦しんだ経験の人、大切な人を亡くしたばかりの人など、様々な人々が表現者として登場する。
国民性なんだろうか、喜怒哀楽の表現がストレートで好感がもてるし、出演者や審査員の流す涙だを見ていて、私ももらい泣きすることがある。
僧侶として、葬儀の導師を勤めさせて頂くことが多いが、最後のお別れ式の花入れの際には、ご遺族の悲しみの涙を見て、私も時々涙をにじませる。
『もらい泣き』とは、他人の悲しみの仕草、声、表情に接して、それを自分のことのように感じる、脳内神経細胞の働きだと言う。
感情の抑圧が少なく、心にゆとりがある人ほどもらい泣きをするようだ。
ってことは、私はユトリスト?。
良いことばかりでは無さそうだ。
他人の感情に同調し過ぎて、自身の精神消耗を呼び起こしたり、冷静な判断力を損なうこともあると言う。
何事も長短は紙一重ですが、突然に訪れる『もらい泣き』だから、理屈でコントロールは出来ませんね。
















