多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
今年我が家のツバメ達は、3羽の雛を無事に育てた。
親も役割分担があり、1羽が卵を温めている時や、餌を与えている時、もう1羽は近くの電線に停まり見張りをする。
卵から雛に変わる頃には警戒心が増すようで、カラスが近づくと急降下して追い払う。
ある時は庇護者の私の顔辺りまで飛来して威嚇した。
「え、俺にもかよ」ってとこだ。
親鳥が2羽電線に並んで停まることがふえて、「こちらに飛んでおいで」と、雛達への誘いと理解した。
まもなく2羽が巣から飛び出たが、1羽は上手くゆかない。3羽が揃って巣から飛び出したのは、それから2日後のことである。
5羽になった家族が、凄い勢いで家の周りを乱舞する。
親達は雛が無事に育った喜びを、子供達は、親と同じように飛べることの喜びか、果ては、私への別れの挨拶かなと、想像を膨らませながら眺めていた。
昨年はこの後飛び去ってしまったのだが、今年は様子が違う。
巣立った後も、時々家の近くに来てウロウロしていたが、何日かして、今年は見向きもしなかった古い巣に入ったのだ。
そのうちに建築材料を運んで来て増改築を始めた。
ツバメは年2回雛をかえす事があると聞いてはいた。
今年は例年より1ヶ月も早く来たので、その可能性はあるなと、秘かに期待をしていた。
不思議なツバメ達である。
昨年の巣は使わずに新築して、今度は新築した巣を放棄し、古い巣をなおして使うのである。
そんな苦労はしなくても、今年は新築の巣で2回雛を返せば楽なのに、、。と思うのだが。
衛生上の問題が有るのかも知れない。
ただ、同じ親の2度目の産卵か、別のつがいの初産卵なのかは、名札がないので分からない。
ともあれ今年は2回、ツバメ達に遊んで貰えそうだ。
今年は蚊の成長も早いようで、ツバメの観察に夢中になっていると、頻繁に刺される。
皆さんは、蚊に刺されると何故かゆくなるかを、ご存じですか?。
最後まで読んで頂いたお礼に、『笑話し』を1つ提供します。
それは、「かゆくならないと、かく場所がわからないから」です。
お後が宜しいようです。