多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
NHKの気象予報士に「晴山さん」がいる。
「名は体を表す」ってことで、予報士として新たに「雨山さん」が登場したら楽しい。
私の場合なら「僧澤正俊」ってとこだ。
古代天皇の大事な勤めに、「雨乞いの儀式」が有った。文献上確認出来る最初は、皇極天皇(天智、天武の母)である。
7月25日に儀式を開始したのだが微量しか降らず、蘇我蝦夷は一旦中止させ、8月1日に再開したら大雨になった。
この時かは不明だが、側近が山に登り遠くの雨雲を確認してから、「今だー」と、儀式の開始を進言することも有ったと言われている。
今も昔も権威を保つのは大変なことのようだ。
皇極天皇は重祚(一度位を退いた天子が、再び着くこと)して斉明天皇となるが、工事好きで知られており、明日香村に多い石造物は、彼女と関係が有りそうだ。
『酒船石』は意外と、雨乞いの儀式に使われたのかも知れない。
2月11日のラジオ番組で聴いた。
最近は A Iも気象予報が可能なようで、気象学者や予報士より、当たる確率が高いのだそうた。
昔しオリンピックの前に、雨雲を遠ざける実験をしていたが、 気象のコントロール方法を、今の A Iは確実に示すかも知れない。
そんな時代がきたら、雨の欲しい人々や地域と、晴れの欲しい人々と地域の間で争いが起きる。
幼い頃、土曜日の夜に父は明日の晴れを望み、私は農作業が嫌で土砂降りを望んだ。
「明日雨になあれー」と下駄を高く蹴り上げて、裏になったら大喜びである。
てるてる坊主の登場は、遠足と運動会のみである。
ドリカムの歌に『晴れたらいいね』がある。
晴れたら
山に行こう 次の日曜日 昔見たいに
一緒に行こう こくわの実 昔のように採ってね
雨が降ったら
川に沈んた橋をわたる
抱えられて 渡った小川、今はひらり 飛び越えられる。
雨も晴れも天地の恵み
「雨が降ったら書を読み、晴れたら畑を耕す」
この位の余裕が心地よい。
後2日で76歳になる、老僧の独り言である。