多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です
初春のお慶びを申し上げます。
本年も、多聞院お寺の漫画図書館を宜しくお願い致します。
明るい新年をお迎えになられたでしょうか?。
暮れの26日21時、今年最後の多聞院念仏会を終えて、帰ろうとしたら外が寒い。「寒い夜は老僧の身体に悪いから今日も泊まろう」と日和った。
翌朝、最寄りの浜松町駅に行ってビックリ。
山手線、京浜東北線から降りた、ほとんどの人々がガラガラとケースを引いて、まるで蟻さんの引っ越しの様に、モノレール駅に急いでいる。
長い正月休みがスタートして、羽田空港から肉親の待つ実家に帰るのだろう。
ひと組の家族に目が留まる。
父親は一家の荷物を抱え、母親は幼子2人の手を握り、ほのぼのさを漂わせながら、改札口に消えて行った。
実家ではきっと祖父母が、おせちやお年玉を早くから用意して、「おい今朝は時間の経つのが遅くないか?」(落語『薮入り』のセリフ)、なんて言いながら首を長くしているのだろう。
田舎の友人から、「1日13時から餅つきをやるから来い」と招待を受けた。
一族十数名で31日に年越し蕎麦を食べ、明けて元日に、孫達には珍しくなった餅つき大会をやると言う。
「皆んなは楽しみにしているが、俺は臼、杵、外用釜戸、せいろ等々の準備で大変なんだよ」
とボヤキつつ、孫達に囲まれる嬉しさがメールの行間から漏れている。
77歳の彼の心には、幼い頃に経験した正月の温かい家族団欒の思い出が、今も息づいているのだろう。
先日娘に、「小さい頃の正月、ジジババの家に行く楽しみが無かったな」と振って見たら、「集まって来る従兄姉たちが羨ましかった」とぽつり。
今同居している義父が寝たきりになっているが、娘がそばに行くとなぜか涙を浮かべる。
涙のわけを娘が理解していたら嬉しい。
令和8年 元旦 龍譽正俊拝














