多聞院お寺の漫画図書館スタッフの諸澤正俊です。
例年より遅くなったが、秋はちゃんとやって来た。有難いことだ。
春と並んで過ごしやすい季節だから、早くに来てゆっくりして欲しいものだ。
子供の頃の正月と同じである。
縁側に腰掛けて、庭の秋桜を眺めながらボーとしていると、小春日和の気持ちよさに誘われて、思わずあくびが出たりする。
古典落語の演目に『あくび指南』が有る。
色々なお稽古をやって見るのだが、どれもものにならない八五郎は、友人を誘ってあくびの指南を受けに行く。
「あくび指南」の存在自体が滑稽なのだが、あくびの出し方を、時々で使い分けるのは至難である。
師匠から、初心者は『四季のあくび』のうち、夏から入るのが良いと言われ、船遊びに飽きた時のあくびを教わるのだが、なかなか師匠の様にはゆかない。
夏用があるのだから当然、秋、冬、春のバージョンもあるはずである。
さて本題である。
ある流行歌に、「春風のように笑う君」とのくだりがある。
何時もはサラッと聴き流していたのだが、先日は、「春風の様な笑い方って⁉️、オホホ、ウフフ、はたまた、アハハか❓、、、」と、妄想が始まる。
「春風の中で笑う」なら悩まないが、「様に笑う」となると、これは一大事である。
「春風、夏風、秋風、冬風と笑い分けて見て‼️」と周囲を巻き込んだが、当然収穫はなかった。
せっかくの縁だからと、笑い方の種類についてググって見た。
嘘笑い、泣き笑い、馬鹿笑い、照れ笑い、作り笑い他、音による分類、心理による分類等々沢山あり、迷路に入りこむ前に引き上げた。
本題の春風は、東あるいは南からふく暖かい風であるが、それをイメージしながら皆さんも笑って見ませんか?。鏡を観ながらがベストです。